おはぐろを変換したら「鉄漿」と出た！
多分、こうも書くんだろう。なぜならおはぐろとは、酸化鉄と植物の根を発酵させたものが原料なんだそうだ。
またも青木先生の話を書くぞ。

おばば（おばあさん）がなくなったとき、眉毛がちろーっと生えていたのを、青木先生は剃ってあげたそうだ。お歯黒もちょろっとはげてたけど、あれを塗りなおすとどうしても口のまわりも汚れるから、そのままにしておいた、と。
そう、青木先生のおばばは、眉毛を剃っておはぐろをしていた人だった。昔の既婚女性ならみんなそうだろう、とお思いだろう。でも、村でもおばばともう1人いたかな？というくらいだったそうだ。

お歯黒っていうのは、それはそれはくさいんだそうだ。
塗りなおしの日は、ちょっと家にはあがれなかったなー、というくらい。
なんとも不気味な壷にはいっていてなー、それが本当にくさい、と。
杉浦日向子の「隠居の日向ぼっこ」にもお歯黒の項がもうけてある。「あの頃は成熟した女性の美として受け入れられていたのではないか？」とある。
未婚でもそれなりの年になった女性はお歯黒をしていたそうだし、花魁もしていたんだそうだ。変われば変わるもんだ。

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