「アラブ美術の今を知る」を観てきたわけですよ。
http://www.mori.art.museum/contents/arab_express/about/in...
あまり好きではない美術館のうちの１つ、森美術館に。
「アラブ世界は多様です」
といいながら、アラブというだけで一同に集められたそれぞれの国のそれぞれのアーティストのそれぞれの作品をいっしょに観る、それぞれ個展でみたいほどの違いがあるのに、矛盾だわ。ビデオ作品も多数あり、それぞれの音がまざってうるさい。
いや、でもそこは仕方ないよね。
テロ・砂漠・石油・ハーレム？みたいなイメージで固定化されてるように見える「アラブ」の中の多様性を観ようという企画なんだからね。
しかし、それぞれの作品の壁にある解説がね、作家、作品タイトル、素材とかあるあれね、それに学芸員（のだと思うんだけど）主観的なもの、美術というのはある程度「背景」がわかってこそ、「意味」が必要っていうのはわかるんだけど、なんとも国語の「作者のいいたいことを述べよ」という問題の解答を読まされてるような気持ちになるようなことが書いてあるわけよ、しばしばそういう気になった。
写真の作品も面白かったけど、もっと面白かったのはね。
テロの犯行声明のような恰好をした人がテレビにうつってて何か原稿を読んでるんだけど、それが千夜一夜物語なの。漁師はふたたび海に網を投げました、とか読んでるの。ずーっと。それが面白かったなー。
千夜一夜物語、読みたくなった。
あと、百一夜物語っていうのがあるのも知った。マグレブに伝わる千夜一夜なんですって。あー読みたい。
