寝てる時におなかを隠すのはかみなりさまにヘソを取られないためですね。これが「おなかを冷やさないようすることを子供に伝える一種の方便」と理解しがちであるが、まぁ話をききなさい。
青木先生のじいさんは安政2年の生まれであるが、それが子供の頃家に雷がおち、2階の窓から入り込み、1階にいたじいさんのじいさんのヘソから入った。
かみなりさまがはいった人というのは、もうとにかく力が強くなって暴れるもので、そのじいさんのじいさんも、2階に通じるはしご、はしごといっても昔の田舎の家のはしごっていうのは大層立派なものなんだが、それをバリバリとはがしながら2階に登っていく。
どうもはいってきたところから出ようとしてるらしいんだよね。
ところで、かみなりさまに勝つにはおしっこをかけることなんだけども、昔の家はトイレが家の外にあって、床の下に排泄物を貯めとく方式だ。
青木先生のおじいさんは急いでトイレにいってひしゃくでおしっこを汲んできたんだけど、まぁかみなりさまに勝つっていうのがどういうことを指すのかはよくわからないんだけど、まぁひしゃくに汲んだおしっこをじいさんのじいさんにかけようとしたんだけど、一歩遅くて、じいさんのじいさんはこときれてしまったんだそうだ。
といことで、やはりかみなりさまからはヘソを隠した方がいいみたいなんだよね。