なんでか私はがさつに人生おくってきたんだけど、土曜日にちょこっと話した女性は、推定50歳代、これが恐ろしいほど上品な方であった。
「●●記念の時に、先生のお講義で、A先生についての▲▲などがある資料などをまじえてお話しなさっていて、それを大層面白く伺ったんですけど」
いやーこれじゃー伝わるめぇ。
高め安定のトーンでさー、もう上品が服着て歩いてるとはこれだと思ったね。
私はかねてから、昔やってた日本昔話のナレーションをやっていた市原悦子のような話し方を目指せばいいんじゃないか?と思ってたんだが、これが難しくて2秒くらいしか維持できない。それはできてないということだ。
いや、目指すはあの人だ。
と思ったが、物真似ならともかく、話そうとすると息吸った瞬間に忘れてる。バカだ、バカ。
ところで、「東海道中膝栗毛」を読んでいる。
現代語訳ってウソだろうと思うほど、文体が難しくて、笑うべきところで笑えないもどかしい読書なんだが、その中で笑ったのは、どうもこの頃には「悪い声で歌うと味噌が腐る」という謂れがあったらしくて、だから喜多の家では味噌の蓋をあける暇がない、と。
で、その注に「なぜなら味噌が腐るから」と書いてあって、それがちょっと面白かったのです。
これの口調なら真似できるだろうがなぁ・・・。